島根県 邑智郡でダンスを学ぶならここ!

ダンサーのオニオニンがダンスを教えている教室を紹介します。邑南町、川本町、出張レッスンもしています。HIP HOP,LOCK,HOUSEなどに興味のある方は是非!

ダンスを始めて10年間苦労した事

 1.ダンスを始めて誕生する’もう一人の自分’

 

 

ダンスを始めた頃というのは

特に習っている先生に憧れたりします。

 

レッスン、ショー、バトル、、、

先生の背中を追いかけていると自然と頭の中に

 

上手くてカッコ良く踊っている奴が誕生します。

 

これが ”もう一人の自分” です。

 

この存在が後々沢山の悩みを生んでしまいます。

 

そしてショーやバトルなどの自分の映像を見て思うんです。

 

うわっ、カッコ悪い。。。。と。

 

動画の僕は”もう一人の自分”とは別人。

 

練習して、踊って、動画見て、落ち込んで

 

これの繰り返しです。

 

ホントに自分は上手くなっているのかな?

 

出来ることは増えたし、ソロも踊れるようになって

ショーやバトルにも出れるようになったし。。。。

成長してはいるんだろうなと。。

 

ただ、いつまで経っても’もう一人の自分’と動画の自分がリンクしない。

動けてはいるんだけど、、なんだ?

 

全然カッコ良くない!!

 

そう!それ!

何か踊りが嘘っぽい!!

 

 

2.真似する事のあれこれ

 

2-1.喜び 

 

憧れた人になりたいと思うのは当然の心理だと思います。

一番憧れたのはAさん。

 

僕も真似しました。

踊り方、服装、仕草など。

出来るだけその人に近づこうとしました。

 

その成果もあったのか、その人っぽいと時々言われるようになりました。

お世辞でも 言われれば嬉しいものです。

 

いつの間にか”もう一人の自分”の踊りより、

Aさんのように踊る事を意識していました。

 

 

2-2. 劣化版

 

ダンス歴も7年経った頃、相変わらず、Aさんの踊りを追及しつつ

個人やチーム活動も忙しくなり

Aさんのレッスンには殆ど行けなくなりました。

 

イベントでたまに会うくらいです。

 

丁度その頃が僕のAさんのように踊りたい願望が絶頂期だったと思います(笑)

 

そして運命の一撃をくらう時がやってきます。

 

 

ダンスバトルでの事、僕はAさんが着てそうな衣装を着て

バトルに挑みましたが、あっけなく予選敗退。

 

タイミング良くジャッジだったBさんからコメントをもらえることに。

 

「お前の踊りはAさんにしか見えないから、

100点な踊りだったとしても、50点しかつけられない。」

 

!!!!!!!!

 

ショックだった半面、

的を射てる言葉で凄く納得しました。

 

真似しているだけじゃただの劣化版にしかならず、

それを自分の踊りに混ぜ合わせて作り上げる事が大切 

 

 

2-3.空っぽ

 

自然とAさんを意識しなくなりましたが、

染みついたものが突然無くなるわけではなく、

無意識にそうなっている事はありました。

 

 

ずっとAさんを意識していたので、いざ意識を外すと

何をしていいかわからなくなっていました。

 

この時点でかなり重症だったんじゃないかと思います(^^;)

 

この頃はチーム活動が忙しく、誰のレッスンも受けてなかったです。

 

このまま踊り続けていれば自分の

踊りになっていくだろうと アホな事を思うわけです。

 

忙しさに甘えてインプット、アウトプットを忘れていくわけです。

 

相変わらず’もう一人の自分’とはリンクしません。

 

 

 

3.気づき

 

9年たっても”もう一人の自分”とはリンクしませんでした。

 

少し忘れかけてるくらいでした。

 

ある時 ダンスバトルがあり、出ることになりました。

 

サークルはプロジェクターで全体が壁に映されていました。

 

サークルでいつ出ようかとリズムを取りながら待っている僕も映っています。

 

その瞬間、驚きました。

 

カッコ悪!!!

 

恥ずかしくなるくらいカッコ悪い自分が映っていました。

リズムを取ってるだけなのに凄くカッコ悪かったのが印象的でした。

 

踊っている時の自分は見ていましたが、立ってリズムを取るだけの

自分を見るのは初めてでした。

 

当然予選は落ちました。

 

しかし、自分のカッコ悪さの根本をそこで見ることが出来ました。

 

バランスの悪い体の使い方、そのせいでリズムのバランスも崩れていく。

 

何のジャンルのダンスを踊るかより、まずはそこに行き着く前の段階をしっかり

出来るようにしようと思いました。

 

アイソレーション、リズム取り、応用、ステップの復習など

自分が持っている物の底上げに徹しました。

 

 

4. 十年目

 

この頃はLOCKをやりつつ

SOULダンス、HOUSEダンスを習っていました。

 

そんな時ショーに出ました。

踊った後に動画を確認。

 

その時の自分のソロ。

 

ん?

 

違和感なし。

 

動画の中には紛れもなく

”もう一人の自分”がいました。

 

 

その時、昔から頭の中にいたのは

 

”10年後の自分”だったんだとわかりました。

 

もしかしたらもっと

早くなっていたかもしれませんが、

僕は10年もかかりました。

 

いや、まだまだ未熟ですけどね。

 

不思議と”もう一人の自分”は現れなくなりました。

 

スタートラインに立ったんだなっと思った瞬間でした。

 

 

5.その後

 

今年で16年目になりますが、

最後に 染み付いたAさんの感じはどうなったか!?」

 

時々ですが「Aさんに習ってた?」

と今でも言われることがありますが、

 

見比べても実際、全然違います。

 

ただAさんに習った

しっかりとしたベースは残っているんだと思います。

 

そのベースがしっかり活かされていて今のダンスになっているのなら

良いんじゃないかなと思います。

 

 

6.教訓

 

色々あった最初の10年ですが、教訓としてまとめると、

 

  • 最初は真似してもいい
  • 真似だけでは劣化版
  • 自分に今あるものを徹底的に磨け
  • 真似を抜けても残ったものは素直に受け入れる
  • 思い描く自分は未来の自分
  • 焦るな、だけど怠けるな

 

 

こんな感じで今日は終わります!